- 起業したら自宅兼事務所とするか、賃貸で事務所を借りる?
私はインターネットショップで起業して以来、10年になりますが、昨年までずっと自宅兼事務所で仕事をしてきました。特に必要性を感じなかったのです。
でも、10年で一つの区切りでもあるしと思って、昨年、思い切って賃貸事務所を借りてみました。どんな変化があるのかと思って。
自宅から車で5分の郊外のマンションの一室です。
田舎なので家賃も安く、周りの解放感だけが取り柄なのですが(笑)
また、通常、マンションは仕事の事務所としては借りられないのですが、インターネット関係の業務なら人の出入りも少ないのでOK、とオーナーさんからの許可が出たのです。
起業当初は、余分な資金もないし、机とパソコン、電話があれば業務は完結するので、特に賃貸事務所を借りなくても何とかなりました。
また、注文が増えて来て発送業務が煩雑になったのですが、すぐに発送業務を外注倉庫さんに委託したので、またまた賃貸する必要もなくなったのですね。
でも、内部の業務がいよいよ忙しくなってきて、スタッフ(皆、在宅勤務)が5人くらいになった時は、さすがに事務所を借りようかなと真剣に物件を探しました。
でも、既にSkypeミーティングでやってたりしてたので特に必要もなく、意見を募ったところ、皆「在宅勤務希望します!」的な雰囲気。。。
なので、家賃・経費も浮くし、まあいいか、とそのままになったんです(笑)
また、ここは雪国なので、冬時期の通勤とかも実際大変だと思ったのです。
- いざ、事務所を構えたことで気が付いたこと
当たり前ですが、まずは完全に仕事モードになれることです。
自宅兼事務所の場合、TVやキッチンもあります。おやつもあるし、庭に行けば、ベンチで休むこともできます。実際、休んでいるような余裕はなかったのですが、無意識にアタマの切り替えの回数が多かったのでした。
これは、気が付かないうちに自分のエネルギーを浪費していたことに気が付きました。
家人のストレスを取り除くことが出来た
妻は専業主婦なので、自宅にいつもいます。亭主元気で留守がいい、と昔TVCMで流行りましたが、ダンナがいつも家にいるのは、ストレス以外何もなかったのです。
もちろん、それは認識はしていましたが、事務所としての家賃収入(※)が家に入るわけですから仕方ないと、ガマンをしてくれていたのです。
しかし、私は家に居ながら仕事モード、妻にとっては唯一の安らぎの場所なので、双方のモードが違えば些細なことで実際にはトラブルになることもありました。
例えば、休憩でコーヒーを飲んでいると、
妻「時間があるなら、あとで庭のごみを片付けておいて」
私「え?俺、今仕事中なんだけど?」
妻「ここは家であって、仕事をするところではない!」
もっともな話です。
根本的に向いている方向が違うので、お互いにストレスだったわけです。
この些細なストレスを無くすことは大切なことでした。
※自宅兼事務所では、自宅家賃のおよそ40%くらいまでが事務所家賃経費として認められます。
人の往来が増えたことで、受注が増えた
現在はインターネットショップのコンサルティングと運営代行をしておりますが、税理士の先生や銀行担当者、お客様が気軽に来てくれることです。
私のほうは、いつも一人で悶々と考えながら仕事をしているので、これはこれはありがたいわけです(笑) 実際には、ちょっとしたコーヒーブレークになります。
やはり、自宅兼事務所の時は、家人のことを気にして頂いていたみたいなのです。
喫茶店とかで会うことが多かったのですが、事務所にしてからは「ちょっと近くまで来たから」と立ち寄ってくれ、ついでに仕事も落としてくれることが数回ありました(笑)
「お仕事、ありがとうございます!」(*‘∀‘)/
基本的に仕事は人(お客様)から頂けるものであり、本当に有益な情報は人と会うことで入手できるものだと、改めて思いました。
事務所がいざという時の避難所になる
近年、自然災害が多発しており、自宅以外に別室は持っておきたいと考えていました。狭くても一時的な避難所がある、のは大きな安心であると感じています。
まあ、でも、ここで家族3人と中型犬1匹は狭いけど。。(;^ω^)
他に別荘を買うまでは、ここで頑張ろう。。。(笑)
物事をじっくり考える大切な場所となった
私は仕事で事務所を借りることになり、家賃や駐車場代、光熱費などの出費はあるものの、物事をじっくり考えることができる大切な場所となったので結果的に大正解でした。
金額だけではわかりませんが、それを実際にまかなうだけの十分なリターンはあったと思います。
あなたの何かのご参考になればと思います!